スバルは6日、群馬製作所(群馬県太田市)稼働停止を2日前倒して9日から開始すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で新たに調達が困難となる部品が判明し、停止日数を当初の17日間から19日間に延ばす。減産台数は約4600台増え、約4万3700台程度となる見込み。

 稼働停止するのは完成車工場の本工場および矢島工場、エンジン・トランスミッション工場の大泉工場。期間は当初予定していた停止開始日の11日から2日間前倒しし、5月1日まで稼働日ベースで19日間操業を一時停止する。5月2~10日は長期連休期間なので、操業再開は11日からを予定する。

 米完成車工場のスバル・オブ・インディアナ・オートモーティブ(SIA)は、3月23日から生産を停止しており4月20日に再開する予定だ。稼働日ベースで19日間停止し、減産台数は3万2300台程度となる見通し。

 同社が1月に発表した2020年暦年の生産計画は、群馬製作所が69万台、米国が41万台の計110万台。新型コロナによる減産影響は現時点で、7万6千台規模になるとみられる。

 乗用車メーカー全8社が、新型コロナによるサプライチェーンの影響などで国内生産工場の稼働停止に踏み切っている。この中で、スバルは完全停止期間が19日間と最も長くなる。