トヨタ自動車は2日、中国電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)と、EV研究開発会社「BYD TOYOTA EV TECHNOLOGYカンパニー(BTET)」を設立したと発表した。本社は中国深圳市に置き、5月中をめどに事業を開始する。両社の技術を持ち寄ることでより競争力が高いEVを開発し、2020年代前半にトヨタブランドのEVとして中国市場に投入する。

 出資比率はそれぞれ50%ずつとなる。董事長にはトヨタ自動車研究開発センター(中国)の岸宏尚高級執行副総経理が就く。従業員数は約300人。

 岸董事長は、会社設立にあたり「中国と日本からの技術やノウハウを持ち寄り、より環境に優しく、安全で、乗り心地よく、そして賢いEVを作るための高品質な技術を追求し、普及させることに取り組んでいく」とコメントした。

 トヨタとBYDは、19年7月にEV共同開発で合意した。BYDは、1995年にリチウムイオン電池事業でスタートし、同事業でのノウハウを生かしてEVの開発・製造に参入した。