独ボッシュは新型コロナウイルスの検査システムを開発したと発表した。検体採取から2時間半以内に結果を判定できる。臨床現場で検査を実施できるため、検体の輸送が不要で、迅速に対応できるのを特徴としている。4月以降にドイツをはじめとする欧州都市の医療機関向けに提供を開始する。

 従来は結果判定に1~2日間を要していたが、新システムを活用することで2時間半以内に原因ウイルスの検出ができる。新型コロナウイルス以外にも、インフルエンザA型やB型など最大10種類の呼吸器病原体の検査も同時に可能とした。

 検査に必要な試薬が入っているカートリッジを「ビバリティック分析装置」に挿入して分析する。特別な訓練を受けていない人でも検査できるシンプルな仕様としたことで検査件数の拡大に貢献するとしている。