ケーヒンは24日、2020年3月期の連結業績予想を下方修正したと発表した。独マーレベーアに譲渡する空調事業の評価の見直しや新型コロナウイルスによる中国国内の生産工場の停止などにより、昨年10月の前回発表時に150億円の営業利益を見込んでいたが45億円の営業損失に修正した。連結最終損益も144億円の赤字(当初予想は46億円の黒字)に下方修正した。

 同社は空調事業を独マーレベーアに譲渡するにあたり、同事業の資産の見直しを実施。評価減と判断し、約80億円の減損損失を計上した。また、コンデンサーの一部不具合による無償交換の負担見込み額として約75億円を補償費用として計上した。

 加えて、新型コロナウイルスによる生産停止やアジアでの四輪・二輪車向け製品の販売減を想定し、業績を下方修正した。売上高も当初予想から85億円減となる3195億円を見込む。