ホンダは、3月に大阪と東京で開催予定だった二輪車ショーが新型コロナウイルスの影響で中止となったことを受け、ショーに設置予定だったブースや新モデルをインターネット上で披露する「バーチャルモーターサイクルショー」を27日から公開すると発表した。ブースの紹介映像や360度画像などで、実際のブースに足を運んだような体験ができるという。サイクルショー中止を受け、スズキは特設サイトを開設、川崎重工業は販売店で新型車を披露するなど代替手段を取る。

 ホンダのバーチャルショーでは、モーターサイクルショーに設置する予定だったブースを別の場所で再現し、客が来場していない状態をネットを介して紹介する。両サイクルショーに出展予定だった大型スポーツ車の世界初披露モデルをはじめ、計29台を体験できるようにする。27日の公開初日には、ホンダモーターサイクルジャパンの加藤千明社長がプレゼンし、今後の二輪車方針などを発表する予定だ。

 モーターサイクルショーは大阪が20~22日、東京が27~29日まで開催する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、安全を最優先し中止が決まった。スズキもショーに代わる形でネット上に特設サイト開設を検討している。川崎重工業は31日に開設する「カワサキプラザ東京等々力」でサイクルショーで発表予定だった新型車などを披露する。

 新型コロナの影響で世界規模でモーターショーの開催中止や延期が相次いでいる。ジュネーブモーターショーでは、各社はインターネットを介して配信する「ヴァーチャルプレスデー」で新型車やコンセプトカーなどを披露した。