トヨタ自動車は22日、高岡工場(愛知県豊田市)で2人目の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。これに伴い23日から25日の3日間、高岡工場の第1ラインの生産を停止する。生産停止の対象となるのは「ハリアー」と「カローラ」。自動車メーカーの国内工場において従業員の感染による生産停止は今回が初めてとなる。

新たに確認した20歳代男性の感染者は、19日に感染を確認した従業員と同じラインにて対面工程で作業を行っていた従業員で、同日から自宅待機としていた11人の濃厚接触者の1人。18日に発熱し、19日から自宅待機としていた。1人目の感染者が19日に陽性反応が出たため、21日にウイルス検査を実施したところ感染が明らかになったという。

これを受けて新たな感染者の濃厚接触者5人を20日から自宅待機としたほか、今回の二次感染を踏まえて、さらに17人の自宅待機者を追加した。これにより高岡工場で感染による自宅待機は合計で33人となった。

高岡工場では19日に消毒作業を実施して稼働していたが、該当建屋を23日から封鎖し、再度消毒および感染防止対策を実施する。

トヨタは19日に高岡工場第1ラインに勤務する20代男性従業員1人の感染を発表。同従業員は、14日に発熱して16日から休暇を取っており、発熱が続いたため、19日にウイルス検査を実施したところ陽性反応が出ていた。

トヨタでは今回の3日間の生産停止によるハリアーおよびカローラの納期への影響は未定としている。