国際自動車連盟(FIA)とF1は13日、2020年F1世界選手権第1戦オーストラリアグランプリを中止すると発表した。世界中で感染が拡大する新型コロナウイルスの影響を受けたもの。12日時点でマクラーレンF1のチーム関係者から感染者が出ており、同チームは13日に開幕戦への参戦を取りやめるなど混乱が広がっていた。

 ただ、中止の決断がフリープラクティス(練習走行)の直前だっただけに、関係者からはFIAなどに対する対応の遅さを指摘する声も聞かれるという。

 開幕戦の中止を受け、ホンダの森山克英ブランド・コミュニケーション本部長は「現在の状況を鑑みれば正しい判断だと考えており、ホンダとしては主催者およびF1の決断を支持する。レースができないことは残念だが、また皆様の前で安全にレースができる状況に少しでも早く回復することを願っている」とのコメントを発表した。