極東開発工業は、塵芥車へ作業員が巻き込まれる被害を軽減する安全装置「KIES(キース)」を開発したと発表した。画像認識AI(人工知能)が人物を検出することで、作業性を損なうことなく危険性を大きく軽減できる。2020年度内をめどに発売する。

 塵芥車による収集作業には積込装置に人が巻き込まれるリスクがあり、安全対策が重要な課題になっていた。塵芥投入口にセンサーを搭載する方法などが提案されてきたが、人とごみを区別できないため、不必要な作動停止が発生するなど、普及しなかった。

 キースは作業現場のカメラ映像から危険状態を判定する。これにより高精度に人を検知し、作業性を損なわずに積込装置に人が巻き込まれるリスクを軽減できる。