ニッパツは2月28日、スバルの米国工場向けに供給体制を拡充するため、米国に自動車用シート工場を新設すると発表した。2021年上期に稼働する予定で、投資額は約3700万ドル（約40億円）。
同社は米国インディアナ州フランクフォートの生産拠点NHKシーティング・オブ・アメリカ（NSA）で自動車用シートと機構部品を製造、スバルや日産の米国生産拠点に供給している。今回、スバルの米国生産拠点のスバル・オブ・インディアナ・オートモーティブ（SIA）の生産能力増強に対応するため、同市内に自動車用シートを製造する工場を新設する。
工場の敷地面積は約18万5000平方。工場稼働後は、新工場に米国での完成シート生産ラインを集約する一方で、現在の工場はシートフレームやウレタンパッドなど、シート構成部品の生産拠点として生産能力増強と生産効率化を図る。
既存の米国工場は2006年にリアからニッパツが買収した生産拠点。
