トヨタ自動車が2月27日に発表した2020年1月の生産・販売実績によると、グローバル販売台数は前年同月比1.4%減の73万1611台と3カ月ぶりに前年を下回った。

北米は米国でRAV4やハイランダーなどのライトトラック系が好調で同4.3%増の18万9711台となった。中国は春節の影響で稼働日が少なかったため、同1.2%減の14万5325台と前年を下回った。インドネシアは全体需要が低迷し同1.2%減の2万4957台、タイはバーツ高などによる景気悪化などで同24.4%減の2万0223台だった。

国内販売は消費増税の影響などから同5.0%減の11万1914台と4カ月連続マイナスだった。欧州はRAV4や新型カローラなどのハイブリッド車の販売が伸びたものの、ドイツなどで市場が低迷、同0.1%減の9万1939台だった。オセアニア、アフリカも低迷した。

世界生産台数は同6.1%減の71万2945台と、2カ月ぶりマイナスとなった。

北米はカナダで新型RAV4の生産が軌道に乗って増加しているものの、米国で新型ハイランダーの生産立ち上げに向けた切り替えを行っていることから同4.3%減の15万8923台と減少した。欧州は新型カローラの販売が好調でトルコの生産が増加したほか、英国でカローラツーリングの生産開始した結果、同26.0%増の8万0752台と大幅増となった。

アジアでは、中国は春節の休暇で稼働日が前年より少なかったことから同12.6%減の10万7284台と落ち込んだ。インドネシアはカリヤの生産を開始したため、同34.2%増の1万8364台となった。タイはバーツ高や景気低迷の影響から同14.6%減の4万1614台と落ち込んだ。