新型コロナウイルスの感染拡大で、国内のイベントが相次いで取り止めとなっている。日本自動車販売協会連合会宮城県支部は、2月22日から3日間、夢メッセみやぎで開催予定だった「第12回東北モーターショーin仙台 2020」の開催中止を決定した。3月5日から4日間、パシフィコ横浜などで開催する予定だった「ジャパンインターナショナルボートショー2020」も中止となった。3月20日から3日間、インテックス大阪で開催する予定の「大阪モーターサイクルショー2020」は現時点で開催に向けて準備しているものの「状況を注視している」としており、中止になる可能性もある。

東北モーターショーは東北最大の自動車ショーで、開催に向けて会場の衛生環境に配慮の上準備を進めてきた。自販連宮城支部は2月19日、「不特定多数の来場者に感染するリスクを考慮した結果、開催中止の判断に至った」としている。前売入場券は払い戻す。

日本マリン事業協会が主催する「ジャパンインターナショナルボートショー2020」も「来場者および出展関係者の健康や安全を第一に考え、感染のリスクを排除しきれないおそれがあるため」として開催中止を決定した。

新型コロナウイルスの発生源である中国では4月21日から開催される予定だった「北京モーターショー2020」の開催延期を決定したほか、3月21日に中国・海南省三亜市で開催予定だった電気自動車のレース「フォーミュラE」、4月17日から上海市で開催予定だった「F1中国GP」の開催延期が決定している。感染者が拡大している日本でも大規模なイベントが相次いで開催中止となっている。

大阪モーターサイクルショー2020は会場での感染を予防するため、券売所や各入場口、試乗会場などにアルコール消毒液を設置する。接触感染の恐れのあるドアノブ、トイレ入口ノブなどを定期的にアルコール液などで清掃し、開催期間中は運営事務局に救護室を設置して看護師を常駐させるなどして、現時点では開催する予定だが「厚生労働省及び自治体の方針に従って対応する」としている。3月27日から29日まで東京ビッグサイトで開催する予定の「第47回東京モーターサイクルショー」も現時点では開催に向けて準備、「来場客、出展者様運営スタッフの安全を最優先に運営する」としている。