DeNAは、名古屋大学が主体となって実施する愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンの複数の信号交差点で、自動運転車に携帯電話網を使って信号情報を送信する実証実験に参画すると発表した。

実証実験は、名古屋大学が主体となって2020年2月12日から2月28日まで、名古屋大学 が開発した自動運転車を用いて自家用車利用に依存しない外出手段の確保を目的とする実証実験の一環として、高蔵寺ニュータウン内を自動運転車1台がオンデマンドで運行する。

今回の取り組みでは、実証ルート上の交差点2カ所の信号制御機に、日本信号の専用無線装置を装着。DeNAは信号の灯色や、信号が変わるまでの残り時間など、信号サイクル情報を携帯電話網を使ってクラウドサーバーを中継してリアルタイムに自動運転車に送信する。自動運転車は信号情報を受けてシステムが「進む」「停止」を制御する。

DeNAはこれまで培ってきたクラウドの技術やシステム作りの経験を活かし、低コストで汎用的な仕組みを構築したとしている。

実証実験を通じて道路側のインフラと車載システムが協調して事故を防止する「インフラ協調型システム」の導入を推進していく。