中部電力と信南交通、飯田市は2月14日、「地域循環共生圏構築による持続可能な地域づくりに向けた新たなモビリティの活用実証に係る基本協定」を締結して電気バス(EVバス)を導入・運行するとともに、EVバスを使ったエネルギーマネジメントを実証すると発表した。

包括連携協定では「環境モデル都市・飯田」を構築するため、新たなモビリティの活用を3者が連携して実証する。

新たなモビリティの活用の実証では、飯田市の中心市街地を走行する市民バス路線にEVバス1台を導入し、環境負荷低減効果や経済性を検証する。また、導入するEVバスの運行予定を調整し、太陽光発電設備の発電時間帯に合わせて充電するエネルギーマネジメントも実証する。太陽光発電設備の発電量を活用するとともに、再生可能エネルギーの電力系統への連携拡大を目指す。2020年から2022年3月まで実施する。

市民バスの利便性向上や需要創出に向けてバスロケーションシステムやデジタルサイネージ、ポイント制度の活用を検討する。

中部電力は実証の全体統括や、詳細の検討・実行、EVバス車両導入の調整などを担当する。信南交通はEVバスの運行管理、飯田市が地域内での調整をそれぞれ担当する。

3者は飯田のまちの良さを活かしつつ、リニア時代を見据えた新しい時代に即した地域づくりに向け、飯田ならではの新たなモビリティの活用を目指すとしている。