ホンダは2月14日から販売開始する新型「フィット」の予約注文が2月11日現在で1万7000台を獲得した。新型フィットの販売目標は月間1万台。市販が当初予定より3カ月遅れとなったものの、順調な出足となった。

4代目となる新型フィットは当初、「東京モーターショー2019」で世界初公開して11月中旬に国内市場に投入する予定だった。しかし、軽自動車「N-WGN(エヌワゴン)」のドラム式電動パーキングブレーキに不具合が発覚、新型フィットの一部グレードにもN-WGNと同じドラム式電動パーキングブレーキを採用する予定だったことから市販を延期した。新型フィットは全グレードでディスク式電動パーキングブレーキに設計を変更した。

ホンダでは新型フィットの発売を3カ月延期する一方で、2020年12月から予約注文の受付を開始、発売前に月販目標を上回る1万7000台の受注を獲得した。

一方、新型フィットは最廉価モデルの「ベーシック」グレードのガソリンエンジン・FFの価格が155万7600円(消費税込み)。後輪のブレーキをドラム式からディスク式に変更したことで「それ相応のコストアップはあった」(寺谷公良ホンダ執行役員)ものの、価格アップを最小限に抑えたとしている。現行3代目の廉価モデルは145万5300円(同)。