「eKスペース」㊧と「eKクロススペース」

 三菱自動車は6日、スーパーハイト軽ワゴン「eKスペース」を6年ぶりに全面改良し、3月19日に発売すると発表した。「eKワゴン」に設定したクロスオーバーモデルも「eKクロススペース」として発売する。プラットフォームやエンジンを刷新し、車内居住性や走行性を高めたほか、同一車線運転支援技術「マイパイロット」などを改良して採用し、安全性も向上した。ホンダ「N―BOX(エヌボックス)」を筆頭に競争が激化するスーパーハイト市場でシェア拡大を図る。

 新型車は、プラットフォームを見直し、ホイールベースを65㍉㍍延長することで居住空間を拡大。ファミリー層のニーズを考慮し、リアシートのスライド量をクラストップに伸ばした。また、マイパイロットは従来のフロントカメラに加え、ミリ波レーダーを追加し、追い越しの際に加速しながらアシストすることを実現するなど機能を拡充した。ツートーンを含めてeKスペースで9種類、eKクロススペースで13種類のカラーバリエーションを用意した。

 月販目標は2400台。1月18日に予約受注を開始し、3月の発売日までに5千台の事前受注獲得を目指す。印藤啓孝執行役国内営業本部長は「モーターショーやオートサロンで公開したコンセプトモデルが好評のため、拡販の手応えを感じている」と目標達成への自信をみせた。

 価格はeKスペースが139万9200円~176万7700円、eKクロススペースが165万5500円~199万1千円(いずれも消費税込み)。