KDDIなどは、観光利用での交通分担率の適正化による道路交通渋滞の緩和、観光客への新たな旅行体験の提供を目的とした観光型MaaS (モビリティ・アズ・アーサービス)の実証実験を実施すると発表した。

実証実験では2月4日から3月31日まで、観光と移動がシームレスにつながる観光型MaaSアプリ「沖縄CLIPトリップ」を提供する。アプリは複数の交通手段を使ったルート検索に加え、現地ライターによる沖縄観光記事を閲覧することができ、記事の内容に合わせたルートを検索できる。また、アクティビティの予約・決済、ルート検索結果画面からタクシーの配車・決済、ゆいレールの電子チケットの購入も可能。食べログと連携した飲食店の情報検索・予約・ルート確認も可能で、アプリ1つで観光と移動がシームレスにつながるとしている。

沖縄県は観光客が年々増加しており、これに伴って空港での混雑、空港から観光地までの道路渋滞、観光地の混雑などが問題となっている。実証実験を通して、公共交通機関の利便性向上やスマートな旅の提供を実現する観光型MaaSの実用性を検証する。

実証実験はKDDIのほか、沖縄セルラー電話、沖縄セルラーアグリ&マルシェ、日本トランスオーシャン航空、沖縄都市モノレール、沖東交通事業協同組合、沖縄ITイノベーション戦略センター、JapanTaxi、ナビタイムジャパンが参画する。