スバルは12月5日、2019年4-12月期(第3四半期累計)連結業績の決算会見で、新型コロナウイルスによって経済活動が停滞している中国からの部品調達に支障が及び国内と米国生産に影響する可能性があるとの見方を示した。現在、部品調達先に確認している状況という。

同社は中国に生産拠点を持っておらず、ティア1(一次部品メーカー)から中国製部品を調達していない。ただ、同社の岡田稔明専務・CFO(最高財務責任者)は「(日系の)ティア1サプライヤーの中国工場の部品がかなり数多くあるし、ティア2、ティア3では中国製品がある」としている。

新型コロナウイルスの影響で中国の生産拠点が相次いで操業を停止している。このため、スバルは部品調達に支障が及ぶ可能性があり、現在、調達先に対して部品の供給体制や、在庫量を調査しているという。岡田CFOは「当面の生産に問題はない」としている。