トヨタ自動車は、再生可能エネルギーで世界一周を目指すフランスの船「エナジー・オブザーバー号」=写真=に燃料電池(FC)システムを搭載したと発表した。エナジー・オブザーバー号は今月中に母港を出港し、大西洋と太平洋を横断する予定だ。

 このプロジェクトは、フランスのヨットレーサーと探検家がレース用のボートを改造し、2017年から6年かけて世界一周に挑んでいるもので、トヨタがオフィシャルパートナーを務める。太陽光や風力のほか、海水から生成した水素で航行することが特徴だ。トヨタは今回、燃料電池車「ミライ」の部品を使って船舶用のコンパクトなFCシステムを開発した。