楽天は3日、自動車関連サービスのブランド名称を「楽天Car」に統合したと発表した。車検見積もりや車買い取り一括査定、中古車買い取りオークションなど5つのサービスに統一したブランド名を冠する。将来的にはサービス間の連携を強化し、車両販売からアフターサービス、買い取りまでを一括でカバーできる体制を整備。ネット通販サイト「楽天市場」などで得た顧客データも活用し、自動車保有ビジネスの収益拡大につなげる。
ブランドは同日に統合した。主なサービスでは、車検見積もり、来店予約の「楽天車検」を「楽天Car車検」に、買い取り一括査定などの「楽天カーサービス」を「楽天Car」に変更する。幅広い自動車関連サービスの名称に統一感を持たせることで、相乗効果を引き出す考え。
また、ユーザーが出品した車両を事業者が競る中古車買い取りオークションを展開する連結子会社のカープライスは、1日付で「楽天カー」に商号変更し、サービス名も「楽天Carオークション」とした。楽天IDによる利用が可能となり、より手軽に出品できるようにした。
楽天によると、同社の自動車関連サービスは、扱い台数を伸ばしている。車検の事前見積もりと来店予約ができる楽天車検は、2019年の取り扱い件数が前年と比べて1・6倍になった。タイヤ取り付けサービスも同5・6倍に拡大した。今後もブランド名称を統一したメリットを生かし、各サービスが連携したマーケティング活動などを展開。自動車関連サービスを拡充していく構えだ。