スバルは、米国で展開しているコネクテッド(つながる)サービス「スターリンク」を2020年に日本国内で展開することを明らかにした。遠隔でドアロックの操作やエンジンを始動できる機能や、事故を感知するとコールセンターに自動通知される事故自動通報サービスも提供する。今後は、ドライバーモニタリングシステムや、先進運転支援システム「アイサイト」と連携するシステムを開発する。

コネクテッドサービスの「スターリンク」は現在、米国で展開している。2020年後半に国内市場に投入する新型「レヴォーグ」で対応して日本でもサービスを提供する。新型レヴォーグ以外についても順次、対応していく。

スターリンクはスマートフォン(スマホ)アプリと車両が連携する。エンジンの始動やエアコンのオン/オフ、ドアロックの解錠/施錠をリモート操作できる。エアバッグの展開や衝撃で事故を検知すると、コールセンターに自動通知され、車両のGPSを使って車両の位置情報を把握して警察・救急の手配などを支援してくれる。事故自動通報では、衝突方向や衝突の激しさ、シートベルト着用/非着用、多重衝突の有無などの情報も通知され、死亡重症確定推計アルゴリズムを使った予測結果を救急に伝える。

また、コールセンターが目的地設定などのコンシュルジュサービスも提供する。車両が盗難された場合、スマホのアプリで追跡できるほか、エンジンを遠隔地から制御できる。

一方、スバルでは今後、事故自動通報の機能を拡充していく方針だ。シートセンサーを使って乗員数のコールセンターへの自動通報や、歩行者用エアバッグと連携して歩行者事故を迅速に通報する仕組みを今後、数年以内に実用化する。2025年には、アイサイトと連携して歩行者の救出、ドライバーモニタリングシステムと連携して運転中に意識がなくなった急病者への対応を実用化する。

スバルでは、コネクテッドサービスをグローバル展開していく方針で、米国、日本のほか、カナダでも提供し、利便性・快適性の向上や、事故自動通報による安全・安心を提供していく。