市販車部門1位に輝いたTLCの1号車(クリスチャン・ラヴィエル/ジャン・ピエール・ギャルサン)

 「ダカール・ラリー2020」の市販車部門でトヨタ車体のラリーチームが1、2フィニッシュを果たし、同チームとして初の7連覇を達成した。同社の増井敬二社長は「オートマチック(AT)仕様のラリー車での初参戦だったが、大きなトラブルもなく無事にゴールすることができた。ランドクルーザーを世界中のお客さまに愛される〝もっといいクルマ〟に育てていくためにもチャレンジを続けていきたい」とのコメントを出した。

 サウジアラビアで初開催された同レースにトヨタ車体は「チームランドクルーザー・トヨタオートボデー(TLC)」として2台を送り込んだ。いずれも初のAT仕様で、3年かけて適合開発を進めてきた。初日に多くのチームがパンクに見舞われるなど砂漠中心の過酷なレースの中、TLCの2台は全てのステージで1、2位を独占するなど安定した走りを見せた。2位に入った2号車の三浦昂氏は「AT仕様のラリー車は連続する駆動力を生かした滑らかな走りで、柔らかい砂丘路面では過去にないほど安心してアクセルを開けることができた」と振り返った。