JFEスチールの自動車向け総合ソリューション

JFEスチールは、自動車向けの高成形性高強度鋼板の独自技術「JESOLVA」(JFEエクセレント・ソリューション・フォー・ビークル・アプリケーション)の製品ラインアップを体系的に拡大していくと発表した。

同社は顧客ニーズに対応する独自の利用技術を開発し、顧客に提案してきた、ラインナップが整ったため、体系化し、今後は高成形高強度鋼板「JEFORMA」と利用技術「JESOLVA」をセットにして自動車メーカーにソリューションを提案、自動車軽量化などのニーズに対応していく。

「JESOLVA」は、車体設計を支援する「デザイン」、部品に成形する「フォーミング」、部品同士を接合する「ジョイニング」の3つのグループで構成する。代表例では「デザイン」が軽くて強い車体構造を創出するトポロジー最適化技術、「フォーミング」では複雑な形状を高精度に成形する最適予成形技術、「ジョイニング」では超ハイテン材部品を高強度に安定して接合するパルススポット溶接技術などがある。

自動車の車体は高い衝突安全性能と軽量化が求められており、これを両立するため、構造骨格材料への高強度鋼板の適用するケースが増加している。一方で、高強度化に伴ってプレス成形性や溶接性が低下する。高強度鋼板を使いこなすためには、自動車メーカーや部品メーカーで高強度鋼板に適した成形方法や溶接・接合方法への最適化が求められる。

同社では、独自の高成形高強度技術と利用技術をセットにして自動車メーカーにソリューションを提案することで、最先端の車体開発から安定した量産まで手がけていく構えだ。