今年のカー用品は、ドライバーの「安心・安全」をキーワードにした商品が市場拡大の鍵を握りそうだ。ここ数年は高齢ドライバーの危険運転やあおり運転の報道が増加し、社会問題化している。危険運転防止策として、新車では自動ブレーキなど先進運転支援システム(ADAS)が有効になっているが、既販車での対策も喫緊の課題。用品メーカーは、ペダルの踏み間違いによる急加速を防止する後付け装置の開発や販売を活発に行っている。国、自治体でもこうした後付け装置に補助金制度を設けるなど積極的に普及への後押しを図っている。

 ドライバーの身を守る商品として需要が急拡大しているドライブレコーダーも、引き続き好調な販売ペースを維持するだろう。市場ではさまざまな事故報道の影響を受け、1カメラから前方・後方を録画できる2カメラタイプが主流となるなど変化が起こった。ドライバーの意識が変化し「ドライブレコーダーは必需品」との認識が強まっている。また、車線を逸脱すると警告する機能を搭載したドライブレコーダーが登場するなど、防犯だけでなく、ドライバーの安全をサポートする機能を付属した機種も多くみられるようになった。今後もドライブレコーダーの機能は多様化し、更なる進化を遂げそうだ。