藤原副社長の心に火を点けた787Bと TS010のランデブー走行     

 マツダがル・マン復帰 !? ―。マツダの藤原清志副社長は、トヨタ自動車が15日に富士スピードウェイ(静岡県小山町)で行ったモータースポーツファン感謝イベント「トヨタガズーレーシングフェスティバル」に参加し、「ル・マンが、フランスが、われわれのロータリーを待ってくれている。ぜひ、参加したいという気持ちを持っている」と話し、ル・マン24時間レース復帰に意欲を示した。

 この発言が飛び出したのはトヨタ自動車の友山茂樹副社長(GRカンパニープレジデント)らとともに出席したピットウォークプログラムでの挨拶。

 当日は、マツダが1991年のル・マン24時間レースで優勝した「787B」と、92年の同レースで準優勝したトヨタ「TS010」のランデブー走行が実現した。

 それを目の当たりにした藤原副社長は「素晴らしい光景を目にして感動して涙が出てきた。友山さんがウェルカムセレモニーで『スタートユアエンジンズ』と言ったが、私の心にエンジンの火を点けてくれた。私の心ではスタートボタンが押された」と多くのレースファンの前で語った。会社としての経営判断ではなく、副社長個人の思いである可能性もあるが、友山プレジデント、ファンは大喜びでたくさんの拍手を送っていた。