スズキは12月9日、自己株式をトヨタ自動車に売却して資本提携したと発表した。スズキは2020年3月末までに、市場買い付けでトヨタ株式480億円分を取得し、両社で株式を持ち合う。

トヨタとスズキは2019年8月28日、自動運転など、新たな領域で協力していくことから、長期的な提携関係を構築するため、資本提携することで合意した。今回、国内外の競争当局の承認を得たことから、スズキは自己株式2400万株をトヨタに約961億円で売却する手続きが完了した。トヨタのスズキに対する出資比率は4.9%。

トヨタとスズキの資本提携では相互に株式を持ち合うため、スズキは2020年3月末までにトヨタ株式480億円分を取得する予定。

トヨタとスズキは2016年10月に業務提携に向けて検討を開始して以来、電動化や小型車などの技術での連携、商品の相互補完、自動車の共同開発、生産領域での協業を進めてきた。今回、資本提携に一歩踏み込んで、自動運転など先進技術領域など、協力関係を深化させる意向だ。