トヨタ自動車は、燃料電池車(FCV)、「MIRAIコンセプト」=写真=を公表した。10月末開幕の東京モーターショーで披露し、来年末に発売する。

 FCVとしては2014年12月に発売した初代「MIRAI」に次ぐモデル。初代は累計で約1万台を販売した。2代目は、TNGAのLプラットフォームを採用し、燃料電池(FC)ユニットや水素タンクなどほぼすべての部品を刷新し、レイアウトも見直した。初代の前輪駆動から後輪駆動に変更し、航続距離(初代は約700㌔㍍)も3割ほど延ばした。車体も全長とホイールベースを延ばす一方、全高を65㍉㍍下げ、伸びやかなプロポーションを持たせた。開発を指揮した田中義和チーフエンジニアは「今後は大型商用車への展開を通じ、水素消費の拡大に取り組むが、FCVの数を出す、可能性を広げるという意味では乗用車が引き続き、その役割を担う」と語った。

 トヨタはまた、レクサスブランドの電気自動車(EV)を東京モーターショーで初公開することも明らかにした。