トヨタ自動車は9月18日、米国テキサス州にグループのアイシン・エイ・ダブリュ(AW)とともに合計8億ドル(約860億円)の投資を決定したと発表した。

トヨタはテキサス州サンアントニオ市にある完成車生産拠点のトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・テキサス(TMMTX)が2021年までに約4億ドル(約430億円)を投じて生産設備などを刷新する。アイシンAWはテキサス州シボロ市にオートマチックトランスミッション(AT)を製造する工場を新設する。

TMMTXは現在、ピックアップトラックの「タンドラ」「タコマ」を生産している。米国でのピックアップトラックやSUVの需要が拡大していることから、4億ドルを投じて新しい生産設備を導入するなど、工場を刷新して生産性の向上を図る。今回の投資はトヨタが2017年1月と2019年3月に公表した、2017年から2021年までの5年間、米国で約130億ドル(約1兆4000億円)投資する計画の一環。

また、アイシンAWは2019年4月に米国に新しい工場を新設する計画を公表していたが、今回、テキサス州シボロ市に、ATを製造する「エイ・ダブリュ・テキサス」を新設することを決定した。新しい生産拠点は2021年9月に操業する予定。2023年までの5年間、約4億ドルを上限に投資し、約900人を新規雇用する。