ホンダ・デ・メキシコのセラヤ工場

ホンダは、2020年初めにメキシコのグアダラハラ工場で生産している「HR-V」の生産を取り止め、メキシコでの四輪車生産をセラヤ工場に一本化すると発表した。ホンダが世界で進めている四輪車生産体制の再編の一環で、メキシコで四輪車生産を1カ所に集約して稼働率の向上を図る。

ホンダのメキシコ子会社のホンダ・デ・メキシコは、ハリスコ州エルサルト市と、グアナファト州セラヤ市の2カ所の工場で二輪車、四輪車、パワープロダクツ製品を生産している。

メキシコでの適正な生産体制を検討した結果、グアダラハラ工場でのHR-Vの生産を取り止め、四輪車の生産をセラヤ工場に集約して生産効率の向上を図ることにした。セラヤ工場はHR-Vとフィットを生産している。セラヤ工場の生産能力はフル稼働時で年間20万台。

グアダラハラ工場は今後、二輪車とパワープロダクツ製品、補修部品の生産に集中する。

ホンダは四輪事業の利益率改善に向けて、四輪車の生産能力を削減するなど、生産体制の再編を進めている。