トヨタ自動車が8月29日に発表した7月の世界販売台数は前年同月比4.1%増の84万9403台で、7月として過去最高となった。

国内販売は同9.0%増の15万4075台、海外販売が同3.1%増の69万5328台と、それぞれ4カ月連続で前年を上回った。

米国はRAV4ハイブリッドなど、ライトトラックセグメントが好調で同1.8%増の24万2801台だった。中国はレクサス車やアバロン、カムリの販売が好調で同8.3%増の13万9094台と、7月として過去最高となった。中国以外のアジアでは、フィリピン、台湾は伸びたものの、インドネシア、タイ、フィリピン、マレーシアなどで低迷した。

欧州はRAV4やカローラ・スポーツ、カローラセダンなどの販売が好調で同1.1%増の8万4554台と微増だった。

グローバル生産台数は同4.0%増の77万1055台と4カ月連続で前年を上回った。海外生産は同5.5%減の44万4575台と、2カ月連続マイナスとなったが、国内生産が国内販売、輸出ともに好調だったことから、同20.5%増の32万6480台と大幅に増加して全体をけん引した。

海外生産では、カナダでRAV4 HVの生産を開始したことから北米が同3.2%増の12万6213台と堅調だったが、アジアが中国、インドネシア、インド、タイなどで低迷し、同7.5%減の22万0330台と低迷した。中国は2019年8月に新型カローラセダンに切り替えたため、同5.0%減と前年を割り込んだ。

欧州は一部車種でハイブリッド部品の供給がひっ迫したため、同11.9%減の6万4452台だった。中南米はアルゼンチンの通貨下落などの影響もあって同26.7%減の1万9770台と大幅マイナスとなった。