ホンダHR-V

ホンダは8月14日、アルゼンチンの製造拠点のホンダモトール・デ・アルヘンティーナ(HAR)が四輪車「HR-V」の生産を2020年中に終了すると発表した。今後は二輪車の生産に集中するとしている。
ホンダは四輪事業の利益率改善に向けて、四輪車の生産能力を削減するなど、生産体制の再編を進めている。すでに英国工場とトルコ工場を2021年中に完成車の生産を停止して、工場閉鎖を決定している。

今回、南米地域での生産体制を検討した結果、HARでのHR-V生産を終了することを決定した。アルゼンチンは通貨が暴落するなど、事業運営のリスクが高まっている。HARでは2011年から四輪車を生産してきた。生産能力は年間3万台。HARはアルゼンチンでの四輪車販売とアフターセールス事業を継続する。四輪車を生産してきたカンパーナ工場は、「ウェイブ」や「CG150 」「XR150L」といった二輪車の生産に集中する。

ホンダはブラジル・サンパウロ州イチラピーナ市に建設したが稼働を延期していた生産能力年間12万台の完成車生産拠点を、2019年2月に稼働した。同時に、サンパウロ州スマレ市にあった既存工場での完成車の生産を新工場に移管して、スマレ工場はパワートレイン生産拠点として活用するなど、南米での生産体制再編を進めている。