自動運転を活用したMaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)の実現を目指しているMONET(モネ)テクノロジーズは6月28日、新たにスズキ、スバル、ダイハツ工業、マツダ、いすゞ自動車と資本・業務提携することで合意したと発表した。モネはソフトバンクとトヨタ自動車が合弁で設立し、今年3月にホンダと日野が資本参加。新たに日系自動車メーカー5社が参加することになる。

今回資本参加を決めたいすゞ、スズキ、スバル、ダイハツ、マツダは2019年8月までにモネに出資し、約2%の株式を取得する予定。モネにすでに出資しているホンダと日野自動車は追加出資して10%の株式保有を維持する。

モネが目指す自動運転を使ったMaaSプラットフォームの構築には、多くのデータ連携が必要不可欠で、今回、日系自動車メーカー5社との提携はMaaS事業の実現に向けて前進することになる。

スズキはモネへの資本参加で、四輪車、二輪車、マリン製品、電動車いすなど、多様な移動手段を用いたの新しい移動の価値創造を目指す。ダイハツは軽自動車を活用して持続可能なモビリティサービスの実現を目指す。

いすゞはモネへの参加でプロドライバー不足などの社会的問題を解決する新たなソリューションの創出を目指す。マツダは都市や地方での移動に関する社会課題の解決に向けて人の心と身体を元気にするモビリティサービスの可能性を追求する。スバルは安心と愉しさを追求するとともに、移動における社会課題解決を目指す。

モネの宮川潤一社長兼CEOは「各社が保有するデータと自動車産業における各社の知見やネットワークを生かし、日本の社会課題解決や新たな価値創造を可能にする革新的なモビリティサービスの実現と普及に向けて自動車メーカー各社と取り組んでいく」としている。

今回の5社の出資とホンダ、日野の追加出資後、モネの資本金は28億5670万円となり、ソフトバンクの出資比率は35.2%、トヨタが34.8%となる。