基幹産業であるはずの自動車産業が危ない。その元凶はスバリ「多様化、多品種化」にあると思う。手元に一九七九年刊「世界の人気車」(但馬治著、永岡書店刊)があるが、これに掲出されている国産車も外国車も、旧車ファンの若者ならよだれを垂らしそうな「車らしい車」ばかりである。国産車だけ取り上げてみても「セリカ ダブルX」「スプリンター トレノ」「スカイライン…