【米ラスベガス=山本晃一】CES2026の主会場で知られるラスベガス・コンベンション・センター(LVCC)などをつなぐ「ベガス・ループ」。地下トンネルの中を電気自動車(EV)がピストン輸送するもので、1時間当たり4400人以上が移動できるよう設計されているという。実業家イーロン・マスク氏が主導しており、CESに合わせてサービスを実施している。近年の来場者にはすっかりおなじみの移動手段となった。路線も拡張中で、市内全域に広げる構想もあるが、それには課題も多いようだ。
路線開通は2021年。CESは22年、コロナ禍で規模が大幅縮小されたが、23年からは規模も元に戻り、ベガス・ループが会期中の手段として本格活用され始めた。路線は当初、LVCC内だけだったが、近くの大型ホテルにも駅を新設。区間によって、徒歩だと15~20分以上はかかるところを、渋滞知らずで数分で着ける。LVCC内の移動は無料だ。
記者らも移動に重宝している。LVCC域内など短距離移動とはいえ、客を待たない運転手側がすぐにキャンセルするウーバーや、乗り場に長い待機列ができるタクシーに比べれば、移動時間を大幅に短縮できる。待ち時間はほとんどない。LVCC以外にも開催場所があり、1日中、歩き詰めになるCES。ボストンから来たある来場者は「半ばアトラクション気分。きょう初めて座った」とジョークを飛ばした。
将来的には自動運転化し、空港を含め市内全域に路線を拡張させ、全長100キロメートル以上、駅104カ所とする計画も打ち出されており、テネシー州やドバイなどでも同様の計画が伝えられている。ただ、トンネル工事の課題などが報じられており、同市内を含め国内外での実現性には疑問の声もある。
























