日産自動車の中国合弁会社東風日産乗用車は11月21日、開催中の広州モーターショーで新型セダン「ティアナ」を発売すると発表した。現地での価格は約14万元~16万8000元(約309万~約370万円)。大手デジタル企業ファーウェイ(華為)の最新コックピットシステム「ハーモニースペース5.0」をガソリン車ながら搭載し、市場競争力を高めた。
車内には15.6インチのタッチ操作ディスプレーと、人工知能(AI)による高精度の音声アシスタントを搭載。ソフトウエアの無線更新にも対応している。音響システムは華為と共同開発し、計15~17のスピーカーと全ドア2重構造の静音ガラスを採用した。
エンジンは、可変圧縮の排気量2.0リットル「VCターボ」で、最高出力243馬力を発揮する。運転支援システムで快適性も高めているという。
東風日産は電気自動車(EV)セダン「N7」が4月の発売以来、約4万台を納車するなど人気を博している。今後はプラグインハイブリッド車(PHV)「N6」などの現地開発車の投入と、パワートレインの多角化を進めていく。

















