ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン、長谷川正敏社長、東京都港区)は2026年にも、新しいコンセプトの店舗展開を始める。今後の店舗の統一基準「リテールネクスト」と、麻布台ヒルズ(東京都港区)のブランド発信拠点「フロイデバイBMW」の機能を融合した店舗となる見込み。加えて、二輪車の販売店「モトラッド」と四輪車の併売店を出店する検討を始めた。固定費を抑えながら顧客満足(CS)を高められる店舗の在り方を模索し、販売拡大を目指す。
日刊自動車新聞などの取材に対し、長谷川社長が「リテールネクストとフロイデバイBMWのハイブリッドの拠点を考えている」と述べた。フロイデバイBMWは、24年6月にオープン。車を販売しない拠点であることが特徴で、1年間で想定を上回る7万人が来場したという。BMW車とユーザーの接点が広がったことで、販売にも結び付いているようだ。
このブランド発信の機能を全国の販売店にも部分的に持たせる考え。同社は28年の全店導入を目指し、リテールネクストの展開を進めているが、このうちの一部にフロイデバイBMWのコンセプトを取り入れる。同時に、店舗の人材教育にも力を入れ、接客の質を高める方針だ。
BMWの24年の国内販売台数は3万5240台(前年比2.1%増)だった。BMWミニを含めても5万2405台で、首位のメルセデス・ベンツ(MB)の5万3195台に達していない。グローバル販売(傘下の他ブランド除く)では、BMW(220万台)がMB(198万台、乗用車)を上回っているだけに、国内市場では競合に売り負けているのが実情だ。
国内市場では「2シリーズ」や「X1」などコンパクトモデルは一定の販売を維持している一方、成長余地があるのが「7シリーズ」「8シリーズ」「X7」といった上級車セグメントとみている。長谷川社長は「顧客の要望に応えられるサービスの提供に課題があった」と述べ、店舗をはじめとしたハード面と人材育成のソフト面との両輪で、上級車の販売拡大に向けた体制を強化する方針だ。
また、長谷川社長は「自動車の市況は厳しい時代であり、できるだけ一つ屋根の下に、グループのすべての商品を持ちたい」とし、モトラッドとBMW、BMWミニの併売店を立ち上げる検討案も明かした。店舗の固定費を抑えながら、複数のブランドを取り扱える相乗効果でグループ全体の販売を底上げしていく考えだ。























