日産自動車は17日、スポーツモデル「ノート　オーラNISMO（ニスモ）」を今秋に発売すると発表した。「ノート　オーラ」をベースに、ニスモがレースで培った空力技術などを外装デザインに採り入れたほか、スポーツドライビングに適したサスペンション設定やパワートレインのチューニングを施した。

　新型車は新しいニスモのデザイン戦略を盛り込んだ。ニスモの特徴である赤いアクセントの「レイヤード・ダブルウイング」を採用したフロントとリアバンパーに刷新したニスモのエンブレムを採用。フロントエアダムやリアスポイラーは専用形状とし、サイド前後にエアスプリッターを配して空気の流れを調整して安定性を高めた。

　パワートレインはベース車と同様にシリーズハイブリッドシステム「eパワー」のみの設定。最高出力などに変更はないが、コンピューター制御を変更し、中間加速を向上させた。サスペンション変更やボディー剛性の強化でハンドリング性能も向上させた。

　片桐隆夫ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル社長は「コアモデルであるノート　オーラの魅力をさらに引き出した」と自信を示す。ターゲットは「ベースモデルよりもより若い層」（同）を想定し、顧客層を広げる狙いだ。

　価格は286万9900円（消費税込み）。