2026年9月の欧州新車販売、8カ月連続プラス EVが60%増 中国勢に勢い 欧州自動車工業会

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  • 2026年10月23日 05:00

欧州自動車工業会(ACEA)が発表した2026年9月の新車販売台数(主要31カ国、乗用車)は、前年同月比10.2%増の136万3210台で、8カ月連続で前年実績を上回った。電気自動車(EV)が約6割増と急激に伸びた。欧州ブランドが伸び悩む中、中国ブランドに勢いがある。

パワートレイン別ではハイブリッド車(HV)が45万8031台(同5.3%増)で、全体の33.6%を占めた。次いでEVが41万6433台(同59.9%増)と急速に追い上げている。プラグインハイブリッド車(PHV、同24.0%増の16万4470台)を含めた電動車が全体の76.2%を占めた。ガソリン車は同20.6%減、ディーゼル車は同28.2%減だった。

メーカー別では、独フォルクスワーゲングループが30万8474台(同2.9%減)、仏ルノーグループが11万4726台(同0.7%減)、独BMWグループが8万5531台(同0.3%減)など、地場ブランドが伸び悩んだ。ステランティスはシトロエンとフィアットの増加で17万2977台(同4.5%増)だった。

日本の自動車メーカーはトヨタ自動車が8万8066台(同1.7%増)、マツダが2万111台(同24.7%増)だった一方、日産自動車は2万5097台(同15.6%減)と明暗が分かれた。

中国勢は、吉利汽車(ジーリー)グループが5万4778台(同33.3%増)、奇瑞汽車(チェリー)が5万2801台(同約2.8倍)、比亜迪(BYD)が4万9953台(同98.7%増)、上海汽車集団(SAIC)が4万1987台(同23.7%増)と軒並み台数を伸ばした。昨年失速した米テスラも6万8776台(同72.5%増)と回復した。

1~9月の販売台数は前年同期比6.3%増の1055万5351台だった。

9月のEV販売の急増は各国の補助金などが背景にあるとみられる。同94.7%増となったドイツでは政府が10月、新たな購入補助金制度の承認件数が開始から5カ月弱で10万件に達したと発表。同2倍超のフランスでは7月から、低所得世帯向けのEVリース制度が再開している。同58.5%増のオランダでは政府が充電網の整備にも力を入れている。

欧州連合(EU)は10月12日、中国製HVとPHVの輸入を制限する「セーフガード」を12月に発動すると発表。さらに独、仏両政府は16日、EU加盟27カ国で生産するEVを優遇する新たな措置に合意したと発表しており、日本メーカーの事業への影響が懸念される。

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