サウジアラビアの自動車メーカーであるCEER(シアー)が、同社初となる旗艦モデル「EXOBOT(エクソボット)」のセダンとSUVを公開した。同社はサウジアラビアの公共投資基金(PIF)と、台湾の鴻海精密工業との共同出資で2022年に設立された電気自動車(EV)メーカー。サウジアラビアでの生産を予定しており、30年には7車種まで増やすという。
サウジアラビア政府は、石油依存型経済からの脱却を目指す「サウジ・ビジョン2030」を16年に公表している。シアーも新たな産業と雇用の創出を目指して設立された。工場では最大3万人の雇用を予定し、34年には車両部品の45%を現地調達することで、同国の国内総生産に80億米ドル(約1兆2000億円)以上、貢献することを目指すという。
車両は鴻海のE/E(電気/電子)アーキテクチャーを使用して開発。独BMWから部品技術のライセンスも取得しているという。
9月21日(現地時間)に発表したエクソボットの2モデルはいずれもくさび形で、三角形の壁を持つサウジアラビア伝統の建築様式「アル・ラフージ」をモチーフとしている。全長約2.4メートルのフロントガラスを傾斜角15度で取り付けるという。テールランプには同国が統一された1932年を表す32本のバーが縦方向に並ぶ。
両モデルともに、容量112キロワット時の大容量電池を搭載し、3つの駆動用モーターで最高出力1111馬力、最大トルクは1500ニュートンメートルを発揮するという。
中東地域での発売を予定しており、価格や発売時期などは未定。
同国のムハンマド・ビン・サルマン皇太子兼首相は「CEER初の車両の発売は、サウジアラビアが持続可能で繁栄した産業エコシステムを構築するための新たな一歩となる。自動車産業を経済成長の重要な原動力としてさらに強化し、この産業における世界の主要拠点となるための地位をさらに確固たるものにするものだ」とコメントしている。



















