日産自動車は9月16日、欧州市場に小型SUVのハイブリッド車(HV)、新型「キックス」を投入すると発表した。英サンダーランド工場に1億7000万ポンド(約350億円)を投資して生産する。国内生産車と同様、シリーズハイブリッドシステム「eパワー」を搭載する。HVの「キャシュカイ」や電気自動車(EV)「リーフ」などとともに、欧州で電動車のラインアップを拡充する。
日産は投資の期間や内訳、生産開始時期を明らかにしていない。新型キックスは追浜工場(神奈川県横須賀市)でeパワー搭載車を、メキシコとブラジルでガソリン車を生産しており、欧州市場への投入は初となる。
サンダーランド工場は1986年に操業を始め、累計1200万台を生産している。現在はキャシュカイとリーフを生産している。新型EV「ジューク」も2027年の欧州発売に向けて生産を始める予定だ。
日産は23年、サンダーランド工場の生産車種を将来的に全てEV化し、最大30億ポンド(約6200億円)を投資してEVの生産ハブとする「EV36Zero」プロジェクトを発表している。今回はHVの生産に向けた投資となるものの、同社によるとプロジェクトは現在も進行中だという。
調査会社マークラインズによると、サンダーランド工場は年60万台の生産能力に対し、25年の生産台数は27万3174台だった。稼働率が低迷する中、日産車の生産を1ラインに集約し、中国・奇瑞汽車(チェリー)と受託生産に向けた交渉も進めている。



















