日産自動車は9月10日、中長期の競争力強化に向けて国内の生産体制を見直すと発表した。国内生産を年間100万台に引き上げ、ミニバン「エルグランド」「セレナ」の生産を栃木工場(栃木県上三川町)に移管する。日産自動車九州(福岡県苅田町)は、小・中型車の生産に集中し、輸出にも力を入れる。Bセグメントの新型車も同拠点で生産する。
年間国内生産100万台は、三菱自動車水島製作所(岡山県倉敷市)で生産する日産の軽自動車を含めた将来目標。日産と日産子会社の2025年度の国内生産台数は55万7576台だった。実現すれば、追浜工場(神奈川県横須賀市)など国内5工場で101万5000台を生産した16年度以来となる。
日産は経営再建計画「Re:Nissan」で、追浜工場での完成車生産を28年3月に終了し、現在生産している「ノート」や「キックス」などは日産自動車九州に移管する方針を発表した。さらに今回、同社が4月に発表した「長期ビジョン」で見直した商品戦略を踏まえ、国内生産体制の見直しを発表した。
栃木工場は、第1工場が「フェアレディZ」や、今冬にも発表予定の新型「スカイライン」などのスポーツカーの生産拠点とする。第2工場は電気自動車(EV)「リーフ」「アリア」のほか、ミニバン2車種を生産する。
日産自動車九州は、第1工場は「ノート」「ノートオーラ」「キックス」に加えて、新たなBセグメント車を生産する。第2工場はCセグメントSUV「エクストレイル」と輸出仕様の「ローグ」を生産する。
日産車体九州(福岡県苅田町)は従来通り、輸出向けのラダーフレーム車「パトロール」「アルマーダ」や、小型商用車「キャラバン」などを生産する。
生産再編に当たり、日産の平田禎治執行役チーフモノづくりオフィサーは「日本は日産の将来の成長とグローバル競争力の中核だ。各生産拠点が持つ強みを最大限に生かし、より効率的な生産基盤を実現し、日本市場での成長と輸出拡大を支えていく」としている。


















