アーチオンは7月30日、日野自動車の子会社が手掛けるデータ分析サービスに三菱ふそうトラック・バスの車両データを追加し、サービスの拡充を図ると発表した。車両の走行データから道路の交通量や状況などを推定し、自治体や企業に提供。交通政策や防災などに役立てられている。三菱ふそうのデータが加わることで、データ量は約50万台分へと倍増する。将来的には2社のデータ基盤の統合も検討していく。
同日から、日野コンピューターシステム(岡田克巳社長、東京都日野市)のビッグデータ分析サービス「Logita(ロジータ)」のデータ収集対象に、三菱ふそうの5車種を加えた。
ロジータはこれまで、日野の約25万台の位置情報や走行速度、加減速の操作、燃費などのデータを分析し、外販していた。自治体や道路管理者、建設コンサルタントなどが、災害時の通行可能ルートの割り出しや渋滞の解消、水素ステーションの最適な立地条件の割り出しなどの用途で活用しているという。
日野は大型車に強く、走行データも幹線道路が主体だった。三菱ふそうの中・小型車のデータも加わることで、市街地や狭路のデータが増え、「ラストワンマイル」物流の支援などがより可能になるとみられる。
アーチオンは、異なるメーカーの車両からのコネクテッドデータを統合し、分析を加えて外部に提供するのは「国内商用車業界では初」としている。
今回の取り組みについて、アーチオンの萩原恭太郎IT本部長は「(提供先)事業者への貢献に重きを置いており、利益に対する圧倒的な追求はしていない」と、社会課題の解決に貢献する意味合いが強いと説明する。ただ、中期的には自社ユーザーの物流改善支援サービスの拡充を視野に、データ収集サービスの統合なども進める考えだ。

















