欧州自動車工業会(ACEA)が発表した2026年1~6月の新車販売台数(主要31カ国、乗用車)は、前年同期比6.1%増の723万2066台だった。電気自動車(EV)の販売台数がガソリン車を上回るなど、電動車シフトが顕著に表れた。市場では中国メーカーが台数を急速に伸ばしており、日本メーカーの競争環境は厳しさを増している。
パワートレイン別では、EVが同35.1%増の160万8200台で、ガソリン車(同16.2%減の159万767台)を上回った。EVはドイツが同48.0%増、フランスが同62.9%増、イタリアが同77.7%増と、ほとんどの市場で増加した。各国の補助金に加え、安価な小型車が増えていることが要因とみられる。
ハイブリッド車(HV)は同12.1%増の267万1955台で、販売全体の36.9%を占めた。ディーゼル車は46万7561台(17.0%減)で、ガソリン車とともに台数を落とした。
メーカー別ではフォルクスワーゲン・グループが184万8988台で同2.1%増えた。経営状態が悪化しているものの、欧州域内では「シュコダ」「アウディ」ブランドを中心に販売を伸ばした。以下、ステランティス(同5.3%増の109万6783台)、ルノー・グループ(同3.5%減の68万3137台)と続いた。
日本メーカーはトヨタ自動車が同0.1%増の47万9382台、中国生産車の投入も始めたマツダが同10.9%増の9万864台だった。一方、日産自動車は10.4%減の14万9783台、スズキは同0.5%減の9万3064台だった。
中国勢は「ボルボ」などを展開する吉利汽車(ジーリー)グループが同8.5%増の22万5350台、「MG」ブランドの上海汽車(SAIC)が同18.0%増の18万659台だった。比亜迪(BYD)は同2.5倍近い17万4144台、奇瑞汽車(チェリー)は同4倍超の15万5800台と急増し、トヨタを除く日本メーカーを上回った。
中国勢はハイブリッド車(HV)を含めた安価な電動SUVの展開に力を入れている。日本メーカーが信頼性やブランドの歴史などを武器に、一定のシェアを維持できるかが今後の焦点となりそうだ。



















