フェラーリ・ジャパンが整備士確保へ独自プログラム メーカーCEOも視察 技術進化への対応も

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  • 2026年5月9日 05:00

フェラーリ・ジャパン(ドナート・ロマニエッロ社長、東京都港区)が、整備士の採用拡大や人材育成につなげる「フェラーリ・テック・タレント・プログラム」に取り組んでいる。メーカーの欧州での職業訓練メニューをベースに、国内の実情に合わせたもの。2025年に取り入れたが、すでに整備士志望の学生などから1115人の応募があった。このうち、203人が正規ディーラーでのプログラムに参加し、さらに3人が正規ディーラーで採用予定となるなど、実績を上げている。

このプログラムには、メーカーも注目している。実際、26年3月にはフェラーリのベネデット・ヴィーニャCEOが来日し、プログラムの参加者約20人と交流した。

プログラムは、フェラーリが欧州で実施している3年間の職業訓練「アプレンティスシッププログラム」が土台になっている。職業訓練の仕組みが整っている欧州では、ディーラーで働きながら整備業務を体感する内容だ。しかし、国内では進路決定のプロセスが異なることから、整備士の採用につなげることを重視し、まずは整備士という職業を理解してもらえるような内容に改めた。

フェラーリ・ジャパンがこうした取り組みに力を入れる背景には、「学び続ける整備士」を確保したいとの目的がある。整備は近年、人手不足に加え、技術の高度化が進んでおり、スキルアップも課題となっている。そこで、継続して働きながら、電子制御などの技術の高度化に対応していける力を持つ人材を抽出していく考えだ。

独自プログラムは25年夏に富士スピードウェイで開始。その後、プログラムの一環として、系列ディーラーで整備現場を体感できる「ディーラー・オープン・デー」も開催した。現役の整備士とともに、若い世代にもファンの多いフェラーリのさまざまなモデルを間近に見ることができる機会を設けた。

日本版のプログラムを立ち上げた一人の谷端理絵コミュニケーションディレクターは、「単に就職イベントにならないように気を付けながら、整備士のリアルな面も盛り込んだ」と、現場を五感で感じられるようなプログラム設計を意識したとしている。

フェラーリ・ジャパンでは26年以降も、ディーラーと連携しながらこの取り組みを続けていく計画。「今の現場の技術や品質の高さなどを、未来につないでいく」(谷端コミュニケーションディレクター)との考えだ。

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