日産の2025年4~12月期決算、通期最終赤字は6500億円 経営再建策で10~12月期は営業黒字に

  • 自動車メーカー
  • 2026年2月12日 18:30

日産自動車は2月12日、2026年3月期通期の純損益が6500億円の赤字になりそうだと発表した。最終赤字となるのは2年連続となる。足元では、経営再建策の効果で25年10~12月期の営業利益で黒字を確保した。通期見通しは25年11月の中間期決算公表値に対し、売上高は2000億円増の11兆9000億円、営業利益は2150億円の改善となる600億円の赤字に上方修正した。イヴァン・エスピノーサ社長は「販売状況は厳しかったが、回復の道筋が見え始めている。財務実績は想定を上回っている」と述べ、経営再建策の手応えを示した。

通期の純損益は、経営再建計画「リニッサン」の進ちょく評価を今期中にどこまで盛り込むか見定めるため、25年11月の中間期発表まで見通しを示していなかった。

通期の販売見通しは、主に日本や欧州の販売が想定より減少するとみて、前回公表値に対し50万台少ない320万台とした。このため、営業損益は台数減でマイナスとなるものの、研究開発の効率化など「ものづくりコスト」が前年同期より2000億円プラス要因となり、赤字を大きく圧縮する見通しだ。

25年4~12月期の業績は、売上高は前年同期比6.2%減の8兆5779億円、営業損益は101億円の赤字、純損失は2502億円の赤字となった。10~12月期でみると、固定費の削減が進み営業利益は175億円となり、7~9月期に続き黒字となった。

4~12月期の販売台数は、同5.8%減の225万7000台だった。北米は域内生産車の販売が好調に推移してプラスとなったが、日本は同17.7%減と大きく落ち込んだ。エスピノーサ社長は「国内市場はもっとも厳しい状況だ。ブランドイメージの悪化で集客力が下がっている」と述べ、集客力向上へマーケティング活動を強化する考えを示した。

関連記事