日産自動車は1月23日、南アフリカの生産子会社である日産サウスアフリカを中国・奇瑞汽車(チェリー)の現地法人に売却すると発表した。経営再建計画「Re:Nissan」で掲げた世界7工場の削減に目処をつけた。売却額は非開示。現地の規制当局などの承認が前提となるが、日産は現地生産を今年5月に終了する予定としている。
日産サウスアフリカでは、ピックアップトラック「ナバラ」を生産している。マークラインズによると年産能力は4万5000台。2024年の生産台数は約1万3000台だった。
日産は従業員856人のうち、700人程度はチェリーの従業員として勤務を続けられるよう、同社と協議しているという。周辺のプレス工場などの設備もチェリーに売却する。
日産はこれまで、追浜工場(神奈川県横須賀市)など世界6工場の統廃合を発表していた。生産能力の削減などで、26年度までに固定費を2500億円削減する計画だ。イヴァン・エスピノーサ社長は昨年11月、「年度内には1500億円(の想定効果)を達成し、26年度には2500億円の目標を可達できると考えている」と日刊自動車新聞のインタビューで話していた。
チェリーは1997年設立。昨年9月には香港証券取引所に上場している。電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)のSUVが主力で、中国からの輸出に加えて海外生産にも取り組んでいる。
日産が21年に閉鎖したスペイン・バルセロナ工場も、チェリーと地元新興メーカーの合弁会社が24年4月に取得している。



















