川崎重工業は12月3日、四足走行するパーソナルモビリティを2035年に製品化すると発表した。開発専任組織を立ち上げ、製品化に向けた開発に着手した。まずは30年開催の「サウジアラビア・リヤド万博」会場の移動用モビリティとして採用を目指す。
製品化を目指す四足走行モビリティは、大阪・関西万博で展示した「CORLEO(コルレオ)」。二輪車で培った操縦性と安定性を実現しながら、四足による悪路走破性が特徴となる。操縦は乗馬のように重心移動で行うという。燃料は水素で、水素エンジンで発電する電力で駆動する。
四足走行モビリティの乗車が体験できるシミュレーターも開発し、27年の完成を目指す。コルレオの開発データを活用し、eスポーツ業界への展開も視野に入れる。
また、コルレオは山や水場などの難地形を走行可能とすることから、山岳地向けのナビゲーションシステムを開発する。天候や気温、路面状況に加えて野生動物の出現を検知し、山岳事故ゼロを目指す。

















