台湾イノラックス、ジャパンディスプレイとの提携を終了 次世代有機ELも事業化に至らず

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  • 2025年12月4日

パイオニア(矢原史朗社長、東京都文京区)を傘下に収めたシンガポールのCarUX(カーユーエックス)ホールディングの会長で、親会社のディスプレーメーカーである台湾イノラックス(群創光電)の洪進揚(ジム・ホン)会長CEOは12月4日、都内で開いたパイオニア買収に伴う記者会見で、ジャパンディスプレイ(JDI)との戦略的提携が終了したことを明らかにした。洪会長は「提携は有効ではなくなった」とコメント。期間を区切っての議論が不調に終わったことを示唆した。

JDIは次世代有機EL「eLEAP(イーリープ)」技術について、カーユーエックスとの連携も通じて事業化を図っていた。カーユーエックス側は「開発や商品などについて議論を重ねたが、残念ながら事業化の話に至らなかった。もともと、出資などを伴う議論にはなっていなかった」と説明した。

JDIは2024年12月、イノラックスおよびカーユーエックスと戦略提携契約を結んだと発表していた。イノラックスグループとの提携が不調に終わったことで、JDIとしてさらなる対応が必要になる可能性がある。

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