日産自動車の中国合弁会社、鄭州日産汽車は、日産初のプラグインハイブリッド車(PHV)のピックアップトラック「フロンティアプロPHEV」を約19万~25万元(約420万~550万円)で発売すると発表した。設計・開発から生産まで、中国で一貫して行い、2026年上期には輸出も始める予定だ。
4月の「上海モーターショー2025」で初公開していた。排気量1.5リットルの過給器付き4気筒エンジンとモーター、電池を組み合わせる。システム全体の最高出力は300キロワット(約400馬力)超で、モーターと電池のみで135キロメートルの航続距離を目指す。車内はレザーシートや音響システム、大型サンルーフなど豪華装備を用意し、快適性にもこだわった。
ディーゼルエンジンを積む「フロンティアプロ」も投入する。価格は約17万元(約370万円)から。
鄭州日産は10月、小型トラック(LCV)の研究開発拠点を新設するなど、中国での開発体制を強化している。日産の中国マネジメントコミッティ議長のスティーブン・マー氏は「世界市場を視野に開発したモデルだ。日産の基盤技術と中国のスピード感でLCV市場に新潮流を築く」としている。


















