ポルシェジャパン、新型カイエン EVで発売 1156馬力の「ターボ」も設定 1335万円から

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  • 2025年11月22日

ポルシェジャパン(イモー・ブッシュマン社長、東京都港区)は11月20日、SUV「カイエン」に電気自動車(EV)を追加すると発表した。同日、正規販売店で予約受注を開始した。上級仕様は最高出力850kW(1156PS、ローンチコントロール作動時)で、時速100kmまで2.5秒で加速する。EVはカイエンとして4代目に当たる。同社では3代目となる現行型の内燃機関車やハイブリッド車(HV)も継続販売する計画だ。ポルシェのEVは、セダン「タイカン」とSUV「マカン」に次ぐものとなる。

EVは「カイエン・エレクトリック」「カイエン・ターボ・エレクトリック」の2種類を用意。どちらも四輪駆動(4WD)で、「電子制御マルチプレートクラッチ」を備え、駆動力を可変させて操縦安定性を高めた。

両面を冷却することで、きめ細かく熱管理する113kWhの駆動用バッテリーを搭載。ポルシェが参戦している世界的なEVレース「フォーミュラE」と同レベルの最大600kWの回生機構を備えており、制動操作の約97%をモーターだけで処理でき、フットブレーキの必要性がほとんどないという。

最高出力は、通常モデルが300kW(408PS)。静止状態からの加速性能を高めるローンチコントロール機能を使うと、325kW(442PS)に高まる。最高時速は230km。

ターボモデルは630kW(857PS)で、ボタンを押すと10秒間130kW(176PS)高められる「プッシュ・トゥ・パス」機能も備えた。最高時速は260km。

内装は、インストルメントパネルに空調や照明などを調整できる新開発の有機ELパネルを採用した「フローディスプレイ」を初搭載。拡張現実(AR)技術を搭載したヘッドアップディスプレーを運転席側に備えた。デジタルキーを使えばスマートフォンとスマートウォッチを鍵として使え、最大7人のユーザーが登録できるという。

価格は通常モデルが1335万円、ターボが2101万円(消費税込み)。

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