トヨタ紡織、シート材料からバッグ トヨタガズーレーシングとコラボ

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  • 2025年11月12日

 トヨタ紡織は、製造過程で不要になったシートの材料を活用し、トヨタ・ガズー・レーシング(TGR)とコラボレーションしたバッグ類を発売した。トヨタ自動車「GRヤリス」「GRカローラ」に使われている人工スエードに、GRを象徴する赤を随所に採り入れた。ポーチやバッグ、リュックなど全9種類で、価格は税込み1万3200~6万8200円。

 大阪のバッグメーカーであるマスターピース(大阪市中央区)と協業し、染色不良により廃棄予定だった原反を活用している。マスターピースで合成皮革を使用した製品は初といい、質感の良さや耐久性の高さを同社が評価し、協業が実現した。

 トヨタ紡織は、染色不良などにより廃棄される表皮材を有効活用するアップサイクルの取り組みを2022年に始め、23年には「RE:TERRACE(リテラス)」ブランドも立ち上げた。今回のようなコラボの提案も増えているという。

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